*** 蜃 気 録 ***

無線局「JJ2AVH/ぎふBK44」の浮遊記録

二ツ森山 1223m

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無線もそこそこに昼食のあと、二ツ森山の山頂に登る事にした。というか最初からそうするつもりだったが。
「ドライブスポット」から少し林道を走り、トイレがある登山口の駐車場にクルマを停める。すでに標高は1000m以上あるので、山頂との差は200mもない。
軽く体操をして12時15分、登山道に入る。
檜と落葉樹の混ざった林で、日差しが差し込んで気持ちがいい。
割となだらかな道だが、丸太でステップが切ってあり、膝の運動になる(笑)

しばらく歩くと、尾根道に出た。分岐になっていて、まずは左の東峰へ行ってみる。
最高地点は林の中、少し下って展望櫓があった。そこには30代くらい?の男がひとり、「山頂は人でいっぱいですよ」と教えてくれた。
すぐに折り返して分岐に戻り、山頂を目指す。
ここからは急登。荒々しい木の根道だ。少しは山登りらしくなってきた。
ヒーコラ言って見上げると、これまたりっぱな櫓が。山頂に着いた。

三角点は大岩にあると聞いていたので探すと、3人組のオヤジがそこを占拠して昼食中である。こともあろうに三角点に尻をつけて居座っている。
世間には三角点を神格化している人もいるから、もしそんな人がこの有様を見たら激怒して天誅を下すにちがいない。

自分は別にそんなことはないが、ここの三角点はちょっと変わっているというので、どうしても見ておきたかったのだ。

3人組はまったくのんきに「どこそこの会社の株、あんた持っとるでしょう?」とか名古屋弁っぽくおしゃべりしている。
で、自分もそこそこ歳をとって厚かましくなっているから、カメラを持って「ちょっと写真撮らせてくださいね~」と、ずいずいとそのオヤジの尻に押されている三角点の石柱にファインダーを向けてやったのだ。
そのときやっと彼らはそこに三角点があったのを知ったようで、「おっ、こりゃ失礼、知らんかったー」罪のない人たちでした。

そう、ここの三角点は大岩の中に埋まっているのです。岩に穴を開け、隙間をコンクリートで固めてあるのです。

その後オヤジ達もいなくなり、大岩からのパノラマを満喫。
御嶽~中央アルプス南アルプス~恵那山。恵那や中津川の町並みが盆地の底のように広がっている景色、もう丸見えである。
東濃の地形はほんとうに大きく、見ていて飽きないので大好きだ。

ひとりで恵那から来たという青年と世間話をする。今日は珍しく山ガールとは出会わなかった。

帰り道、「氷餅の池」を見学。中津川市文化財だそうだ。
氷餅とは、餅をついて凍らせ粉末にしたもので、江戸時代に兵糧備蓄としてここで作られていたという。そのために必要な水を確保するための池であると、看板に書いてあった。なかなか謂れのある山なんですな。

帰りは黒川へ下り、遠ヶ根峠から遠ヶ根林道へ入り、白川へ抜けて帰宅。
その夜は寒い中、地元の神社で花見。。。
長ーい春の一日でありました。