HENTENNA-Yagiって一体なんなん?
HYシリーズについてわーわー言ってますが、そういえば寸法など一切公表してなかったですね。ではお知らせします。手書きで失礼。
「3x2」
これはMMANA-GALでの画面です。
「2x2」
実際に製作する場合の注意点です。
・ラジエターエレメント:ヘンテナ部の縦のエレメントは2.0SQのワイヤーですが、半径を0.75㎜としました。正確ではないかもですが、これで再現できました。線径が変わると共振周波数が変わってしまいますので気を付けましょう。
・SWR調整は通常のヘンテナのように給電エレメントをスライドさせます。これはいろいろな方法がありますので工夫してください。私は、スライド部分の10㎝分だけアース用単線の被覆を剥いた銅線をはんだ付けしています。
・3x2はバンド幅が狭いので結構神経質かも
◎動作について考察
アンテナの基本的知識もないままあれこれやってますが、ここでHYとは何者なのか、ちょっと考えてみました。
ループアンテナをビーム化するにはキュビカルクワッドのようにラジエターと同じ形のループを追加するのが普通と思います。
ヘンテナでも、諸先輩方がそのようにチャレンジして結果を残されました。
一方私がやっているのは、ダイポール型エレメントをスケルトンスロットのように配置するもの。こうすればビーム化できる、というお手本があるからです。細かい動作原理は申し訳ないが知識不足です。
でも、MMANA-GALをいじっていたらなんとなく見えました。
そもそもループアンテナというのは、2本のダイポールをスタックにして両端を折り曲げてくっつけたもの、と聞いています。
するってえとこのアンテナは、一度閉じたループをラジエター以外のエレメントを展開したもの、と言えるのでは?というのはどうでしょうか。
ヘンテナなので外周は普通の1波長より長いのが気になりますが・・・
ということは、例えば3x2なら3エレヘンテナに相当するのでは?
MMANA-GALに同梱されているモデルに3エレヘンテナがあるので見てみました。
3エレヘンテナ
ブーム長:2.67m F.GAIN:10.6dBi F/B:19.76dB
HY3x2
ブーム長:2.5m F.GAIN:10.27dBi F/B:24.7dBi
なんか、似てますぞ。
違うのは、F.GAINのカーブ。3エレヘンテナはかなりカーブがきついです。
これは再現性に?マークがつくような。
よく、キュビカルクワッドの調整は「魂を入れる」とかいって電界強度計など用意してきっちり調整しないとアカン、みたいに言われててなかなか手を出す気にならなかったです。このゲインカーブ見ればなるほどそうかな、と。
以上が、動作に関わる私なりの考察です。これぐらいしかわかりません。
ここからは、本家の多エレメントヘンテナではなくHYを採用するメリットについて。
やってみてわかったことです。後付けだけど。
☆ラジエター以外のエレメント=パラスティックエレメントを細いワイヤーでなくソリッドなアルミパイプにすることで再現性にプラスに働くのでは。構造的に安定しているし、エレメントが太くなって帯域が広くなる、など。
デメリットあります。
これらはあくまでも50MHzにおけるもの。HFほどではないが波長が長いのでエレメントが増えると構造的に無理があります。
5エレ以上はラジエターエレメントがブームの後方に移るのでいろいろ問題が出てきます。想像してください。上下のブームが別々にしなってラジエターエレメントが切れるのが見えるでしょう!
こうなれば、普通に八木をスタックにしたほうが確実に性能アップが見込めると思います。
以上の事を鑑みて総合的にまとめると、50MHzではこの3x2が最もHY的な長所が生かせると感じています。4エレでもいいけどビームパターンが残念だし大掛かりになります。
もちろん、波長の短いバンドならさらにいろいろ実験ができると思います。
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最後に、このブログにたどり着いた数少ない奇特なアナタ!
この妙竹林なアンテナを独占するつもりはありません。
どんどんパクッて展開してください!
あと、科学的考察によるツッコミ小歓迎です。お手柔らかにお願い♡