*** 蜃 気 録 ***

無線局「JJ2AVH/ぎふBK44」の浮遊記録

JJ2AVH アンテナ改革第一弾


今まで電柱に上がっていた4エレトライバンダー。
まったくもって雪に弱い構造で、大雪のたびにエレメントが傾いたりしてほとほと困るヤツだった。
そこで一大決心。こいつを下ろして、21・28MHzのモノバンダーを2本上げることにしたのだ。

その第一弾。まずは28MHzの4エレを上げる。
すっかりお世話になっているMMANAで設計。
これは3月には出来上がっていて、車庫の上で出番を待っていたのだ。
材料のアルミパイプや金具類は、全部これまで使ってきたアンテナの残骸。エコなのだ。

新アンテナを上げるためにはまず古いのを下ろさなくては。
マストに滑車とロープを取り付け済みなので、あとはよじ登ってアンテナを外してロープの端に結び、
宙づりにしたままにして電柱を下りてロープを手繰ってスルスルと下ろす。
簡単に言えばこんな流れなのだが、よく考えて行動しないと命が危ないので慎重にならざるを得ない。なにしろ素人なので。
安全ベルトは二つ使っている。プロからしたら笑われそうなおかしな格好です。だから落下することはまず無いけれど、怖いのは宙づり、それにロープが首に絡んで窒息。。。ヒェエエエエエエ!

そんなこんなで行動開始。
マストトップのトライバンダーをいきなりロープに結ぶには危険すぎるので、クロスマウントのナットを緩めて少しづつ下げて・・・滑車の近くまで下ろしたらロープに結んで宙づり成功。外れないことを確認して電柱を下りる。
実はこの間が一番危険で、もしロープが外れて途中でアンテナが落下してきたら、十数キロの金属パイプが頭を直撃!一瞬で絶命ならまだマシ、激痛と出血に悶絶、なんてことに・・ヒェエエエエエエ!

などどいう修羅場は見ることも無く、無事にするすると下ろすことができた。
しかも、信じられないほど着地がうまく決まった。今までいろんなアンテナを上げ下ろした中でも最高の美しさと言える。(どんなんだ)
こいつはすぐに解体してリサイクルするので、エレメントが曲がると困るのだ。

そして返す刀で28の4エレをロープにセット。お、これは軽い。50メガの6エレくらい?
あっというまに上がっていった。あとは取り付けるだけ、元気によじ登った。
のだが。
風が、強い・・・近所の鯉のぼりがまあ元気に泳ぐこと。
さっきまで無風だったのに、これはかなわん。
非常に難儀しながら、どうにかマストに取り付け成功!給電部にコネクターを締めてよし完了!

ん???

しまった!防水テープ忘れてきた・・・orz
ネクター部分には必須なのだ。
また下りて上り返すのか。ずっと電柱の上にしがみついていたので体力的にキツい。

一旦下りて、午後から再会、テープを巻いてとりあえず今日の作業は本当に完了!
TS-570の電源をON、なにか聞こえるかな~?
す、すごい、強力な、ノイズが・・
天気のよい日中はいつも電柱ノイズが酷いのだけど、今日は一段と絶好調じゃないか。

さてこの4エレであるが。
設計のポイントは、ヘアピンを使わずにバンド内を低SWRでカバーすること。
つまり給電インピーダンスが50Ωに近くなるようにするわけだけれど。
このテのものは、ラジエターと第一ディレクターが非常に接近した「W1JRタイプ」が有名だけど、もうちょっとフロントゲインが欲しかったのでブームを延ばしていくとアラ不思議、割と普通の外見のアンテナが出来上がりましたとさ。

なにしろ自作なので、尖った特性だと少しの違いで狂いが出るんじゃないかと思い、ビームパターンやゲインを少し犠牲にしてブロードな特性を目指した。F/Bなんて酷いものだ。バックに抜けまくり。
だからこうしてネットに公開するのはお恥ずかしいわけで、運良く(悪く?)このブログにたどりついたアマチュアの方は、勝手にコピーして下さるのはかまわないけど、くれぐれも「JJ2なんたらって局が作った間抜けなアンテナがあってだな・・」とか口外しないでね、お・ね・が・い♥

次は21メガなのだが、28メガのよりかなり重くなりそう。簡単ではないのでいつになるのやら。
ここ1年は太陽活動が活発そうなのでハイバンド重視ということで、14MHzはまずはお休みにすることに。(もともと出てないか)
噂どおり本当に極小期に入るのなら、無線家にとってこれが最後のチャンスなのかも。
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