*** 蜃 気 録 ***

無線局「JJ2AVH/ぎふBK44」の浮遊記録

JJ2AVH/2 高山市

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移動地:高山市 山中峠 1270m
運用時間:午後1時~5時半
設備:IC-7200M 6エレ八木8m高
交信局数:22局

前日飲み会で朝寝坊。久しぶりに夕方メインでやってみようと、昼から山中峠に向かう。
天気は良いが風が冷たい。昨年も同じ日に同じ場所に来たのか、と現場に着いてから思い出した。

リグの電源ON。ノイズが少ないのは助かるが、聞こえる局も少ない。
ここ数年、午後はずっとそんな感じ。
夕方の定時伝搬を待ったが、不発。やれやれ・・・・

かつて夕方といえば1エリアと2エリアの間の交信が盛んに行われていた。
その時間帯は急に信号が強力になる現象が起こる事がよく知られていて、その時間めがけて移動したり待ち構えたりしたものだ。
信号は強いQSBを伴っていて、それに対処するためコンテスト並みの超ショートQSOで行われ、なかなかスリリングで熱い時間帯だったのだが・・・

あれは一体なんだったのか?
当時は、日没により上空と地表の間で大気の逆転層ができて・・・みたいな事が言われていた。

でも大きな要因は、「飛行機反射」ということに落ち着いた。
飛行機は巨大な電波反射板というわけ。

これは実際に検証した人がいて、雑誌で発表された。
そういえば、この時間帯は飛行機の離発着のラッシュアワーと一致する。そして、ビーム方向は必ずしも交信相手ピッタリとは限らず、2エリアから見て東南東のことが多い。
つまり・・東京湾を南下しながら高度を上げる飛行機のコースと同じなんですなこれが。

電波が自然の気まぐれで摩訶不思議な伝わり方をする。
そこにロマンを感じるのがアマチュア無線の醍醐味ってもんですけど。
人口の飛行物体に反射した電波に一喜一憂していたとは、皮肉なものだ。
・・・でも当時は楽しかったからいいです。

今日のハイライト。岡崎の50mwQRPp局と交信成功。DSB送信機だそうだ。

帰り道に多数のニホンジカおよびカモシカに遭遇。