*** 蜃 気 録 ***

無線局「JJ2AVH/ぎふBK44」の浮遊記録

JJ2AVH/2 下呂市御前ヶ岳

0630 自宅発
0800 現場着
0850 設営完了
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ここはSOTA対象の山です。
JA/GF-178 御前ヶ岳 山頂は664m。
ですが、作業道が山頂近くまで延びていて、クルマを止めて歩いたのはせいぜい100mぐらいでしょうか。いやジムニーならほぼ山頂まで行けますが!一応SOTAなので申し訳程度に歩きました。

総括!(いきなり)
総交信数:52 うちFT8は36 

SSBでは、近隣エリアと6エリア。グラウンドウェーブで1エリアは不発。
FT8は近隣諸国が入り乱れて50313は混雑していたので最初から50303でCQ
スキャッターが出ていたのですが、南西なのか南東なのか。どうも、303の国内局は南東、313の対DXは南西がよかったみたい。
つまり大雑把に南方向のどこでも良くて、お互いアンテナを同じ方に向けた局同士が強かったということのようです。
AJDは、8エリアを逃して達成できず。

今回は、IC-705+HL66Vという組み合わせでした。TSSの保証が通ったのでこのコンビのデビュー戦でありました。FT8ということで無理させずに30Wに留めました。
約10AHの電池でしたが、4時間の運用に耐えたのでまずは合格かなー。

あと、今回のニューアイテムはこちら。
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うん、ちゃんと機能しましたよ。
ただ、ポールにガッチリ固定させたのでアンテナを回すと一緒にテーブルも回るのだ。
愉快愉快。(だめじゃん)

山頂はこんな感じでした。
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「注意」
この作業道は、入り口にゲートがあります。
地元の人にひとこと挨拶して開閉して入りました。
山に入って山菜を採ったりするのはNGです。
マナーを守りましょう!

梅雨入りしてしまった

今年は春も早かったが梅雨入りも早い。
5月は若葉を愛でるために山に入る季節なのに、これはなんともはやであります。

昨日はギリギリ天気が崩れなかったので、郡上市内の高い所へ行ってきました。鷲ヶ岳の中腹1450m地点です。
ここはホームグラウンドの一つで、いまさらここで6mで交信局数を稼ごうという気分にはなれません。やはり、これから夏までのEspマルチホップてのDX迎撃のためのポイントです。
あと、先週改造した6エレの使い心地を見てみたかったし、もっと単純にジムニーで林道を走りたいというのも。

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風が強い!それと、今回は2m×6段のポールを使用したのだけど、やはり今までの鯉のぼりポールよりも重い。一段のストロークが大きいのでちょっと手こずりましたが、なんとか10.5m高に上げました。あと、踏み台代わりに椅子を使用したらどうにか使えました。踏み台はあるといいけど荷物は増やしたくはないところです。

で、肝心の飛びはどうかというと、微妙に中国台湾が聞こえていて国内はパッとしません。
FT8で、JH****/UEO6とかいう謎のコールサインがあった。後から知ったことですが、久米島の移動局でした。正しくはUEO60みたい。沖縄のアマチュア無線60周年記念運用とのことです。
ともかくも、パイルアップで交信できず。
せめてもの中央アジアが見えないかと探したが、インドを呼ぶJAしか見えません。

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ダイソーで買ったミニミニ鉄板でベーコン。

風は相変わらず酷いし、アンテナを上げるのが目的だったので速めに撤収しました。

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ジムニーでの林道走りはもう余裕。他のクルマとは安心感が違います。楽しく帰りました。

6エレ改造・・・

DXシーズンを前に、移動用の6エレを見直してみた。

これまで使用していたのはブーム長7m強。性能的にはまあ満足しているが、ちょっと問題があり、5エレを使うことが多かった。それで6エレを”改良”することにした。

 

◎改良点

1)ブーム長を短くする  7m→6.3m

理由:ロングブームならではの飛びを追求したが、ブーム径が細いため、ブームステーが必要だった。ブームステー用に、ポールのトップにさらに50cmのパイプを差し込んでいた。

効果:作業が簡単になり、重量的にも改善。

 

2)ブームを三分割から二分割に 2.5m×3本→3.2m×2本

・理由:組み立ての手間がかかっていた。また、ブーム3本はかさばるのでルーフキャリアのアタッチメント一組を占領してしまい、ブームとエレメントを別々にしなければならなかった。

・結果:スリムになり、エレメントと一緒にしてアタッチメントに取り付け可能。

どのみちルーフキャリアに載せるので、多少長くてもジムニーの全長に収まればよい。

 

3)エレメントクランプを「目玉クリップ式」に変更 エレメントは分割せず

・理由:以前は目玉クリップを愛用していたが、強度面や耐久性に弱点がありこの20年ぐらいは採用していなかった。

替わりに、エレメントパイプを二分割し、ブームにUボルトで取り付けた14φのパイプに両側から差し込むやり方をしていた。エレメントが1.5m以内になるので収納に有利だったが、組み立てにひと手間かかる上に電気的接触の点で不安があった。

・結果:やはりワンタッチ取付けは大きい。組み立て時間が劇的に短縮。電気的接触不良の不安も無し。また、スリムになったので前述のようにブームと一緒に収納できる。

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ただ、目玉クリップは錆びやすいし強度が弱いのでメンテナンスが必要。

 

4)ビームパターン・再現性など性能面の見直し

・理由:フロントゲインはブームが長い方が当然優れている。しかしバンド幅は犠牲になっている。またF/B比もあまり良くない。

・結果:計算上だが、SWR特性・ゲインカーブ・F/B比は改善。再現性が良くなったと思う。またブームが短くなって以前より地上高を上げられるのでは、と期待。

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とりあえず、SWR特性は良さそう。

来週ぐらいに試運転かな?

今日も微妙な移動運用

今日は、いくつかある「御料場」の一つに行ってきました。もちろん6mの移動運用で。ここは郡上市高山市の境ですが、今回は高山市からオンエアしました。

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例によって時間かかりますこのアンテナは。しかもブームを留める蝶ネジを一つ落としてしまい軽くパニック。枯草に埋もれてしまった。

なんと、替わりがないのです。仕方なく長いゴムバンドを巻き付けて固定しました。


さて、どうにかセットしてバンドの様子を見ると・・・

アンテナを東に向けたのに1エリアが聞こえない。

あっそうか今日は東京コンテストだったのか。

まあ仕方ない。ぐるっとアンテナを回してみると、おや?

6エリアが聞こえる。沖縄か!

しかもスキャッターなのか各エリアの呼ぶ声が。

 

これは難しい・・・

なぜなら2エリアからすればこの状態でCQ出しても呼ばれないことは明白だからです。

高地の移動先ではEスポ層のスキャッターが不利なことはもう何度も経験済みなわけで。

 

そんなわけで今回もFT8に移行。

GPSでの時刻合わせのためにだけ持参したIC-705を接続、同期させます。

がしかし!いつまでたってもwaiting...

なんで同期できない?

仕方ないんでいつものようにスマホテザリングしてサーバ経由で同期。

705よ!帰ったら反省会だからな。

 

そんなこんなで、今日の交信局数は24。

スキャッターなのかEスポなのかわけわからんエリアなど。

あと、VK4ABWと運よくQSO

これだけが救いでありました。

 

その後、急に雲行きが怪しくなり、なんと雨まで降ってくる始末。

ほうほうの体で自宅へと逃げ帰りました。

 

※今日の反省点

・蝶ネジで留める箇所が多いのは問題。たまたまゴムバンドで縛ったら具合が良かった。今度からオールゴムバンドだ。

・何もない場所にポールを立てる方法として、地面にLアングルを打ち込んでポールを縛るやり方をしている。しかし今回は土中に石が多くて深く打ち込めないうえに土が柔らかくグラグラして危なかった。やはり、時間は余分にかかるが先にポールだけ伸ばしてステーロープを張って長さを決め、縮めてからアンテナを乗せて立てるのがいいだろう。

・このアンテナはビームパターンからいってEスポ層に弱いのではないかという疑念がある。打ち上げ角が低い、というよりサブローブが小さいというか。複数のアンテナを同時に設置して比較しないと何とも言えない。

・以上のことから、このアンテナは組み立てやすさを劇的に改善しない限り、夏にかけてのDXシーズンに移動運用で迎撃するには少し無理がある。今思っているのは、「リキを入れた担ぎ上げ」ならば使う価値があるのではないか。具体的には、「5エレを使いたいがブームが長すぎる」といった状況とか。重量は5エレよりも軽く、回転半径は小さいので。

IC-705 移動デビュー

IC-705のセッティングはそこそこ進んでいる。固定からのFT8や、GPSを利用したPCの時刻同期とか。そこで、今日はいよいよ移動運用に持ち出した。

 

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前日までなかなかの大雨で、道路状態が心配だが通行止めではないようだ。

本日の運用場所は、先週のALL JAコンテストと同じ「西川山出合」1052m。

SOTAの対象で、JA/GF-118である。リストでは「西川山」となっているが、「西川山出合」の方が一般的みたい。出合ってなんだろう?

 クルマで来れるところを40分かけてわざわざ歩いた。SOTAなので!

まあ車道と言っても強烈に怖い道なので歩いたほうが気が楽だ。

 

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担ぎ上げ仕様でポールを細いものにしている。なので地上高がとれない。

 

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GW中とはいえ平日なのでオンエア局は少ないと見た。それなら相手も見つけやすいFT8でやることにした。10Wでも十分だろうし。

 

そうして11時前にスタート。

ずっと連続で呼ばれることはない。JJ2AVH/P 郡上市なんて昨年何回もやってるし。

 

40分ほどで16局とQSO。特に問題ないみたい。安心したので昼食のおにぎりを食べる。

SSBに切り替えてCQを出しているとSOTAアクティベーターの(こうして書くとカッコいい)お馴染みさんからお声がけでラグチュー。

すると天気が怪しくなり、QSO終了とともに速攻で撤収した。空電も聞こえるしカミナリ怖いこわい。

 

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アンテナ解体するとこんなふう。担ぎ上げ仕様なので細かくなった。

組み立てに時間かかる。

 

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この格好で歩く。ドラゴンズの与田監督並みの肩幅があればバランスとれそう。

 

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道端に出ていた。マムシグサか?

 

本日の結果・・・FT8:16局 SSB:1局 BVがオープンしていて、1局だけできた。

その他感想・・・GPSでの時刻同期は本当に快適だ。このマシンはFT8を念頭においた担ぎ上げでは大活躍しそう。発熱が心配だったが、今日は日よけシートをかぶせておいたためか特に問題なかった。しかし夏場は追い付かない可能性があるのでファンとか用意した方がいいのかな?

ALL JAコンテスト参戦…

コンテストにスタートから参加してみた。
もちろん6mで。
コンテストは若い頃毎回参加した時期もあった。何も考えずにやってたので成績はぱっとしなかったけど。今回思うところあり、とりあえずやってみることにした。結果はまあ二の次として。

このご時世なので近場の山にした。先日、ちょっとジムニーで行ってみた自宅の裏山である。
実は当日までに準備が追いつかず、当日の昼前までかかった。近場ということで油断した。
出発は大幅に遅れ、現場に着いてアンテナを立ち上げたのは日没直前であった。
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豪華二本立て。
ヘンテナは東方面、5エレは西方面にと分業させた。

「まさか、勝つつもり?」

んなこたないです。
ちょっと課題がありまして(後述)

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オペレートルームはジムニーの荷室とした。
テントを貼る手もあるが運搬で荷物が凄い事になりそうなので。

21時、コンテストがスタート。

~16時間経過~

結果からいうと、112QSO、27マルチでギブアップ。
はいはい撤収撤収!このロケーションなら仕方ない。でもマルチは残念だ。

さて、今回はいくつか課題を設けた。
一つ目は、スケルトンヘンテナと5エレ八木とのガチ勝負。ヘンテナはステーが邪魔して180°反転できないので、ヘンテナを東向きに固定して1エリアの信号を受信してから5エレと比較する、という手順とした。

結果は?

相手によっていろいろでした!
同じ1エリアでも、5エレが良かったりヘンテナが良かったり。
ということは、ヘンテナでも使い物になるということ?
これだけは言える、バックサイドの切れはヘンテナの三段反射器が凄い仕事してる。
5エレは半値角が小さく切れは感じるが、こうして見るとバックは結構抜けている。今までは普通と思っていたがこのヘンテナのFB比を感じてしまうと…

あとは組立て方を工夫して進化させたい。

次の課題は、CTESTWINでロギングすること。
今までCTESTWINを使用してリアルタイムでロギングしたことないからかなり不安。いちおう紙ログ手元において置く。

結果は?

なんとかなった!
ただ、ひょっとしてコンテストナンバーなどミスタッチした可能性も。
明らかに重複が一件あったが、これはデュープチェックの時にコールサインを誤入力してセーフになってしまったから。交信してから間違いに気づいて書き直したら、2ndだった。

~JJ2AVHは、あたらしいことをおぼえた。~

三つ目の課題は、CWの交信を増やすこと。
これはもう完全に方法論なのだけど、リグのメモリーキーヤーに全面的にお世話になった。
本来はちゃんとキーを打ってCWというものを知ってから、という手順を踏むのが頭の中の理想だったけど、どうも時間かかりすぎる。
つまり、やる気がないのだ。
それで、とにかく呼んでみた。まだCQは出せず。

結果は?

112QSO中、CWは42。うん、自分の割には頑張った。
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さて、クルマで車中泊は釣りで何度もやってるが、まともに眠れたなんてことは少ないので今回もやはりうつらうつらで4時には起きてゴソゴソやった。
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この後小雨でちょっと焦ったが、日中はいい天気でした。

今回のコンテスト参加で、このほかにも気づきがありました。ありがたいことです。

スケルトンヘンテナの寸法

うっかりCQ誌にウチのへっぽこアンテナが載ってしまった。

てゆうか応募したのが掲載されただけなんですが。

「50件の応募がありました」とのことだが、数えたら25件掲載されていたぞ。

1/2の確率なら決して狭くない門だった。

 

それで、杞憂っぽいが今このブログを見に来る人もいるかもしれないので、このアンテナの諸元を公開します。

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バランは動作の怪しいシュペルトップで、1φのエレメントは普通のスピーカーコードです。

後は解析するなり煮るなり焼くなり折ってたたんで裏返すなり自由にしてください。