試行錯誤中の例のヘンテナ派生ビームですが。
交信中に「アンテナは何をお使いですか?」と聞かれるたびに、「えーと、昔流行ったスケルトンスロットってご存じですか?あれのラジエターをヘンテナにしたやつです」
あー、長いよ!
毎回困ってるので、一発でビジュアルが浮かぶ名前はないものか。
いろいろ調べました。
するとあることがわかりました。
スケルトンスロット(多エレメントのアレ)のことを英語圏ではどう呼んでいるか。
Skeleton Slot Yagi なんて言われているようです。
正直、八木アンテナっぽい形のエレメントになんでもかんでもYagiって付けるのはどうも違和感があるのです。しかし現実にそういう名前がある。
それで、ここはひとつ世界の共通認識?に合わせることにしました。
で、今後このアンテナは「Hentenna-Yagi」で統一することにします。
(少なくともJJ2AVHが言ってる中のことです このブログやSNS含めて)
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さて、最新のモデルは4x2なのですが、ここのところ実際に稼働させてその特性を探っているところです。
7月17日 中津川市 遠ヶ根林道
総交信局数:66
FT8で6エリア北部の固定局3局交信。Eスポかどうかは謎。
パソコン由来のノイズ有り。アンテナとの位置関係ではパソコンがバックに入る位置でノイズ多し。シミュレーションでは真上になにがしかのローブが出ているので一致かも。
7月30日 可児郡御嵩町
56局
標高340m地点 高さはないが割とよく飛ぶポイントです。
夏場はこういうのもアリですね。暑いけど。
で、本日フィールドデーコンテストに参加しました。
前日は仲間とBBQだったので早起きして6時間のスプリント(笑)でした。
結果:91QSO 32マルチ
この場所はもう何度も来ているので大体飛び具合は見当がつきます。
西方面については、SSBで山口県固定局の実績あり。移動局なら6エリア北部なら楽勝。
今回は、やはり山口県固定局とはできましたがCWでした。6の移動は1局のみ。
まぁ、8時半過ぎにようやく参戦では参考になりませんが。
一方北方面はというと、今回割と7エリア方面に飛びました。
宮城県移動局はずっと安定して強かった。これはグラウンドウェーブで間違いないとして・・岩手移動局とできたのは一体なんだったのか。
これが電離層を介しない伝搬だとすると、多分初めてです(このポイントで)。
この7の相手局はこれまでも別の郡上市内のポイントで秋田県移動でつながっています。それもTR-9300の10Wで。
要は、秋田山形なら北アルプスさえ見えればあとは回折なりダクトなりで届くのは不思議ではないです。しかし岩手はそのうえ奥羽山脈を越えねばならない。だから今までなかなかできなかった場所なんですね。
以上のことを踏まえ、真夏のコンディションを鑑みて若干勇み足に判定したらば!
どうやら、このアンテナは6エレ程度の実力はあるみたい・・・です。
ですが。
じゃあ6エレの代わりに常時出動かというと、これはちょっと。
理由は、「設営に時間がかかる」これに尽きます。
様々な工夫をして随分改善しましたが、やっぱり6エレ一本上げるほうが速いです。
6エレ上げるよりこっちのほうがメリットあるシチュエーションは何かというと、回転半径の小ささを生かす場面となるわけです。
例えば「周りに木立などの障害物があって長いブームのアンテナは無理」なポイント。
これまで岐阜県内いろんな場所に行ってみました。それで感じるのが、
「頭上が開けてなおかつクルマで行けるポイントはとても少ない」
これに尽きます。
地形的によく飛ぶ場所は車で行けるとは限らない。
なので、林道(作業道)でよく飛びそうだけど長いブームのアンテナは上げられない、そんなポイントで本アンテナは出番がありそうです。逆に言うとそれ以外は6エレ一択かな。
結論出たみたい・・です。
でも、やっぱりこのヘンテナ+八木型エレメントの変なやつにまだ夢を見たいです。
で、この先もまだありそう。
近日、形にしたいと思います。
ホントにヒマだな!